所得税法 2年目

いわゆる「税法の壁」について考えてみた

私は、税法の壁は確かに存在すると思っていて、税法の壁にぶつかった経験があります。
税法の壁とは何なのか、ぶつかった場合にはどうしたらよいのか、考えてみました。

これから書くことは、あくまでも私見です。
想像で書いていることも多いので、ご注意ください。

「税法の壁」とは

税法の壁(ぜいほうのかべ)とは、税理士試験の税法科目の1科目目をなかなか合格することができない、というものです。

税理士試験は、全11科目(会計2科目+税法9科目)の中から5科目(会計2科目+税法3科目)を合格すると最終合格となる試験です。
受験生の多くは、必修科目ということもあって会計科目から受験し、会計科目に合格したら(合格発表まで4か月かかるので、正確に言うと、合格が見込まれたら)税法科目に進みます。

必要な税法合格3科目のうち、1科目目になかなか合格できず苦労する、というのが税法の壁です。

私も税法の壁にぶつかった

詳しい受験歴はプロフィールにありますが、
私は平成23年に初受験し、平成26年に簿記論、平成27年に財務諸表論に合格し、
平成30年に消費税法に合格しました。

私は消費税法から税理士受験を始めましたが、消費税法を一度諦めて簿財に切り替えています。
理由は、当時の私には消費税法が難しすぎて、簿財のほうが合格しやすそうだと思ったからです。
結果的にこの判断はよかったと思っています。
税理士受験2年目も消費税をやっていたら、おそらく1科目も合格できずに税理士試験から撤退していたはずだと思うのです。

税法初合格は簿財取得の3年後です。
受験初年度のほか、簿財学習に並行して消費税を勉強していた時期もあり、
消費税合格には5年ほど費やしてしまいました。

私なりに苦しみましたし、簿財とは違った難しさも感じました。
税法の壁は確かに存在する、と思いました。

私が考える税法の壁の正体

なぜ税法1科目目が合格しづらいのかについては、
受験生のレベルが簿財よりも高いから、ということがよく言われているようです。

しかし、私はそうは思っていません。
他の受験生が簿財に合格していてレベルが高いのならば、
簿財に合格している自分もレベルが高いということになるはずで、
他の受験生より劣っているとは言えないと思うからです。

簿財を合格できた勉強方法で税法科目を乗り越えようとしてしまうことによって、
やっている勉強(簿財に通用した勉強)と、やるべき勉強(税法に適した勉強)とが、
合っていない事態に陥ってしまう。
これが、税法の壁の正体ではないかと、私は思いました。

税法の壁にぶつからないために、そしてぶつかったときには

解決策が書いてそうなタイトルにしておいて、申し訳ありませんが、
具体的な解決策はわかりません。
ただ、いくつか考えたことがありましたので、書いていきます。(あくまで、私見です。)

税法は、答案の全体的なバランスも重視されていると思う

計算について、
簿財は解答箇所が細かく指定されている(仕訳を答えなさい。各勘定の残高を書きなさい。など)ように思います。

税法は『計算過程を示しながら「納付すべき税額又は還付される税額」を計算すること』が求められています。

簿財は個別の論点ごとにピンポイントで得点が可能なのに対し、
税法は税額の最終値を出さないと問題に対して答えていないことになってしまいます。

もちろん、最終値を出さずに合格した人がいるという話も聞いたことがあるので、絶対に最終値を出さないとダメということにはならないと思いますが。

計算過程をひと通りしっかりと書き、かつ、最終値まで書いて、
はじめてその税法の全体的な計算の流れをわかっているということが答案に示せていることになるのではないかと、思っています。
そして、それが合否を分ける大きな要因になっているのではと。(私見です!!)

 

理論については、空欄の許容度が違うのかなと、思っています。
財表は、難しい問題は答えなくても割と大丈夫な印象ですが、
税法は、合格する人は空欄を何が何でも避けて、何かしら書いている印象があります。

 

つまり、簿財は個別論点の理解の積上げである程度対応できるのに対し、
税法は答案をバランスよくまとめ上げる力が求められていると思います。

税法はまだ1科目しか合格していないので推測ですが、
税法はその税法全体を俯瞰した勉強が必要なのではないか、と考えているところです。

税法用語を正しく使えているかで、税法の実力はすぐに見抜かれる

試験委員の先生が、答案をぱっと見するだけである程度受験生の実力を把握することなど、
たやすいはずだと思っています。

1文字違うだけで意味が大きく変わってしまうことは税法だとよくありますので、
税法用語の使い間違いは不合格に直結するはずだと思います。

税法をスムーズに合格する人は、その税法用語を正しく使う重要性を一早く理解できているのではないでしょうか。

逆に、税法の壁につまづく人は、本人的には理論の答案をしっかり書けているつもりでも、
試験委員の先生から見たらぱっと見でダメ、ということもあるのではないかなと思っています。

合格確実と思える出来具合にも関わらず、不合格になることが何度も続くなら。
自己評価よりも自分の実力が低く、本試験でやらかした致命的なミスに自分が気づいていない可能性を疑ったほうがいいかもしれません。

予備校のテスト・模試は理解できているか確認できる貴重な機会

税法用語を正しく使うことの重要性が分かったとしても、自分が税法用語を正しく使えているかを客観的に把握することの難しさが、税法学習をさらに難しく感じさせます。

そこで活用すべきは、予備校のテストや模試でないかと思います。

いくら理論暗記で一字一句の正確な暗記を目指しても、必ずテストや模試で多少のミスが出ます。

そのときに、自分としては大して意味が違っていない思っても、減点されていたら。
それはおそらく、税法用語が正しく使えておらず、実際のところは意味が違ってしまっているということなのです。

テストや模試は回数の限られた貴重な機会ですから、
理論をしっかりと暗記せずにテストに臨むというのは、
自分の致命的な間違いを見つけるチャンスをみすみす逃すということでもあります。

日ごろの理論の暗記を怠ってはいけないと、改めて思いました。

あとがき

前述のように、私は消費税で税法の壁にぶつかりました。

いろいろ考えてみて、一番大事だと思ったのは、
やっている勉強とやるべき勉強が違ってしまっていないか、定期的に確認することです。

決まったやり方だけをやり続けるというのは、一定の心地よさもあります。
しかし、やるべきことが刻々と変化していることをしっかり認識して、
行動を変えていけるかどうかが、次の試験の合格可能性を大きく変えていくのではないかと思いました。

今は所得税でも壁にぶつかっています。
でも、必ず越えていきます!!

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